若い女性を中心に、数年前から注目を集めているのが伝統的な柄や素材が特徴的な「レトロ着物」です。
レトロ着物をオシャレに着こなすためには、ただ古風な着物を選ぶだけでなく、コーディネートを引き立たせるヘアセットや帯・バッグなどの小物選びがとても大切です。
この記事では、レトロ着物をおしゃれに着こなしたいアナタに向けて「いちおしのレトロ着物コーデ」を12種類、写真付きで紹介します。
ぜひご一読ください。
目次
数年前から若者を中心に人気のある「レトロ着物」ですが、流行りの色味やデザインは、時代とともに少しずつ変化しています。
以前までは「ベージュ」や「ブラウン」といったくすみ系のカラーがトレンドでしたが、ここ最近では深みのある「ボルドー」「グリーン」「マスタード」など「色味」を取り入れたコーディネートの人気が高まりつつあります。
また以前に比べると、あえて帯や小物で華やかにしすぎず、レトロ着物をシンプルに着こなす方も増えてきているようです。
もちろん、ご自身の好きな雰囲気で着こなすのが一番ですが、最近のトレンドを参考にコーディネートを組んでみるのも良いかもしれません。
同じレトロ感のある着物でも「思い切りかわいい雰囲気」のものから「大人ぽくかっこよい印象」のものまで、そのタイプは様々です。
まずは気分によって選びたい、レトロ着物の主要4タイプをご紹介します。
レトロ着物の種類、1つ目は「女性らしいガーリーな着物タイプ」です。
パステルカラーやレース・小花柄といった装飾が特徴的で、若い世代からも特に人気の高いタイプとなります。
「女の子らしく、キュートな雰囲気で着こなしたい」という方におすすめの着こなしです。
2つ目におすすめなのが「クールで大人っぽい印象の着物タイプ」です。
黒やブルー・深緑といった寒色や落ち着いた色味を使い、柄や小物も直線的でシンプルなデザインのものを合わせます。
「かっこよくレトロ着物を着こなしたい」方におすすめです。
3つ目におすすめするのは「落ち着いた雰囲気のシックなレトロ着物」です。
色味は茶色やグレー・あずき色で、柄も控えめな着物を主役にすることで、渋めなかわいいコーディネートに仕上げることができます。
「レトロ着物ならではヴィンテージ感」を味わいたい方、レトロ着物を大人っぽく着こなしたい方におすすめです。
4つ目におすすめするのが、”ハイカラさん”を連想させるような「大正ロマン風のレトロ着物」です。
バラやチューリップなどの花模様や、幾何学模様が大胆にプリントされているのが特徴。昨今のトレンドである「はっきりとした色柄」のある着物が多いという傾向もあります。
個性的なものが多いため「周りと違う雰囲気に仕上げたい」という方にぴったりです。
続いては、着物レンタル店「咲く都」の着物を使った思わず真似したくなる、12種類のレトロ着物コーデについてご紹介します。
寒色系でシックな花柄の着物に、フリルの帯やパールのアクセサリーを合わせて、ガーリーなテイストに仕上げたレトロ着物コーデです。
着物や帯の色を落ち着いたものにすることで、甘すぎない雰囲気になりました。
帯に深緑色のレースを入れることで、全体のアクセントに。
小物にはパールの持ち手がかわいい、ふわふわのファーバッグを合わせました。
淡いベージュ色の花柄着物が優しい印象の、フェミニンなレトロ着物コーデです。
女の子らしいテイストに合うよう、バッグには小花柄の巾着を持ち、襟や袖にレースをあしらいました。
頭にはレースのかわいいカクテルハットを合わせ、よりアンティーク感を引き立たせています。
レトロ感のあるブルーに白の花柄が映える、大正ロマンなテイスト漂う着物コーデです。
花柄と同色でそろえた帯や首元の白レースで、上品な印象に仕上がっています。
小物にはアンティークな着物と相性抜群な、茶色の皮バッグをあわせました。
シックな色味のストライプ柄が渋くてかっこいい、大人のレトロ着物コーデです。
全体を黒・グレー・えんじの3色でそろえることで、まとまりのある着こなしに。えんじ色の帯がコーデを引き締め、良いアクセントになっています。
バッグには上品な形の、黒のものをあわせました。
白地に松や紅葉など四季の植物が描かれた、シックな雰囲気の着物を活かしたコーディネートです。
着物が大人っぽい分、レース帯や花モチーフの帯飾り・パールのバックなど、女の子らしい小物をたくさん合わせました。
締め色で入れた深い青のレースが、全体を引き締め良いアクセントになっています。
白い小花柄のシンプルな着物を、そのまま活かしたシックなレトロ着物コーデです。
あえて装飾を少なくし、ゴテゴテとしていない、大人の雰囲気に仕上げました。襟(えり)には、着物と同色のものを合わせ統一感を。
また小物には涼し気な印象の、こちらのシンプルなかごバックを選びました。
黒字に赤や黄色・紫といった幾何学模様が描かれた、大正ロマンを思わせるレトロ着物のコーディネートです。
ビビッドカラーの青のベレー帽と帯の赤色が、黒の着物をより引き立たせています。
帯には大胆なデザインと配色が目を引く、個性的なものを合わせました。
着物自体はシンプルながら、アンティークな雰囲気たっぷりの花柄帯やファーバック・髪飾りをうまく使って、レトロ感を演出したコーディネートです。
編み込みのヘアスタイルが、着物となじんでとても可愛らしいですね。
アクセントになる帯は、大柄のバラの花とレースの装飾でアンティーク感が抜群です。
着物・帯・小物とすべてを派手にするのではなく、うまく引き算することで、今回のようにバランスの取れたコーディネートに仕上げることができます。
大柄な花柄が素敵なレトロ着物を、大胆に着こなしたコーディネートです。
シンプルな白帯と黒の帯締めを合わせることで、全体がうるさすぎずバランスの取れたコーデに仕上がっています。
小物には “コロン” とした形状がかわいい、シンプルなカゴバックをあわせました。
鮮やかな深紅の着物がクールで、モードな雰囲気漂うコーディネートです。
着物の紅が引き立つよう、小物はすべてモノトーンで統一。バッグや靴には、あえて光沢感のあるものをチョイスしています。
襟元や帯にも黒のレースをあしらいました。
桃色のチェック柄がレトロ感漂う、キュートな着物コーデです。
全身を赤やピンク・白といった女性らしい色味でまとめ、ガーリーなテイストで仕上げています。
帯にはビビッドなピンクと花柄が思わず目を引く、大胆なデザインのものをチョイス。
髪飾りには着物とテイストをあわせ、パールやレースで彩られたカクテルハットを合わせました。
立派なお太鼓帯が素敵な、大人可愛いレトロ着物のコーデです。
まるでパッチワークのような、異なる柄が連なるモノクロの着物。柄自体は甘めですが、色味がシックなため大人女性でも違和感なく着こなせます。
バッグには帯や着物に合う、レトロで男性的なテイストのものをピックアップ。コーディネートのアンティーク感をさらに引き立てます。
バッグや帯でカッチリ感を出した分、袖や襟もとにはレースを合わせ女性らしさを出しました。
レトロ着物をうまく着こなすためには、着物本体の色柄だけでなく、合わせる帯や小物にも気を配ることが大切です。
コーディネートの要(かなめ)となる、7つのアイテム(ポイント)についてご紹介します。
レトロ着物コーデを魅力的にする、1つ目のアイテムは「襦袢(じゅばん)」です。
襦袢とは、着物や浴衣を着る際の「下着」のことで、着物本体が汚れないために着用するものです。
襦袢の色柄や素材によって「首元」の印象が大きく変わるため、着物の雰囲気に合わせて似合う襦袢を選ぶことが大切です。
レトロ着物では一般的な布の襦袢の他、レース素材のものも人気があります。
重要なアイテム、2つ目は「帯と帯飾り」です。
など、トータルのバランスを良くする上で「着物と相性の良い帯」を選ぶ作業はとても重要です。
また帯には一般的なものに加え、リボンのような柔らかい素材感の「へこ帯」、高級な印象がある「お太鼓帯」といった種類があります。
重要なアイテム、3つ目は「髪飾り・ヘアセット」です。
レトロ着物のコーディネートでは、あえて和装の髪飾りでなく、現代的な「リボン」や「パール」「レース」「ドライフラワー」などを取り入れるのがおすすめです。
また、髪の毛は完全にアップせず、ハーフアップや三つ編み・ポニーテールといった現代的なアレンジをすると、レトロ着物とよく馴染みます。
重要なアイテム、4つ目は「ピアスやイヤリング」といった耳元の飾りです。
和装では耳元の髪をアップすることが多いため、顔周りを華やかにするピアスやイヤリングは、とても効果的なアクセントになります。
レトロ着物と相性の良い、パールやマットなゴールド・アンティークなデザインのものが特におすすめです。
重要なアイテム、5つ目は「バッグ」です。
通常の和装では「巾着袋」のような和のアイテムが定番ですが、レトロ着物の場合は革素材のものやビジューバッグなど、洋服に合わせるようなものを選ぶのが良いでしょう。
レトロ着物と「相性の良いバッグ例」としては
などがあります。
重要なアイテム、6つ目は「靴」です。
和装といえば「草履(ぞうり)」を合わせるのが定番ですが、秋~冬場であれば「ブーツ」を履いて、ハイカラにかっこよく決めるのもおすすめです。
また夏場であれば、あえて今風の「サンダル」を、春秋であれば、あえてローファーやスニーカーを合わせるのもおしゃれです。
重要なアイテム、7つ目は「インナーレース」です。
レトロ着物と相性抜群のレースインナー。首元や手首から覗かせることで、簡単にガーリーで華やかな雰囲気を出すことができます。
白レースが定番ですが、着物のテイストに合わせて黒やブラウンのレースを合わせると、また少し雰囲気の違うコーディネートを楽しむことができるでしょう。
ここまでレトロ着物のコーディネート事例や、着こなしの際に気を付けたい7つのアイテムについてご紹介しました。
記事を読んで
「何となく着物や小物のイメージはついたけれど、実際にそれらを揃えるのは難しそう」
「複雑な着付けやヘアセットが、1人でできる自信がない」
と思われた方は、咲く都の「アンティーク着物プラン」「アンティーク浴衣プラン」を検討してみてはいかがでしょうか。
※それぞれ1日20組限定
80種類以上のレトロ着物を取りそろえているほか、上記で紹介したレースの帯やインナー、襦袢、革やビジューのバッグなども全てセットに付属しています。
また着物に合わせる装飾のピックアップやヘアセットまで、1人では難しいコーディネートを、経験豊富で親切なスタッフがサポートします。
そういった方は、ぜひ一度「咲く都のアンティーク着物・浴衣プラン」をのぞいてみてくださいね。
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今回は「レトロ着物のコーディネート」をテーマに、いま流行りのアンティークな着物を使ったコーデ事例や着こなし術をご紹介しました。
参考になるコーデはありましたか?
通常の着物ももちろん可愛いですが、レトロ着物はさらに「非日常感」を味わえる最強のアイテムです。ぜひ好みや気分に応じて、あなたにぴったりの個性的でおしゃれなレトロ着物コーデを楽しんでくださいね。
京都駅・祇園四条駅から徒歩スグで利用できる、着物レンタル店「咲く都」のアンティーク着物プラン(6,600円 税込)も、ぜひご覧ください。