「振袖」と普通の着物の違いとは？正しい知識で振袖を楽しもう

成人式で着るのが定番の振袖ですが、その他の普通の着物との違いが何なのかご存知ですか？

振袖と普通の着物の違いを知ることで、振袖を成人式はもちろん、その他のシーンでも存分に楽しむことができるのでおすすめです。

この記事では、振袖と着物の違いから、振袖の種類と使えるシーンについてご説明します。

そもそも振袖は着物の一種

そもそも、振袖は着物のうちの一種です。

着物というのは何を指し、振袖がその中でどういった位置づけであるのかを説明します。

着物は和装の「着るもの」全般を指す

着物とは書いてそのままで、和装で「着る物」全般のことをいい、

• ・振袖
• ・訪問着
• ・留袖
• ・浴衣
• ・袴

等の種類の総称のことを言います。

 

ただ、この中でも「普通の着物」というのは一般的に訪問着を指すことが多いのかもしれません。

訪問着とは、カジュアルなシーンからフォーマルなシーンまで、また未婚既婚や年齢層関係なく、幅広く着られる着物のことです。

この記事では、訪問着を「普通の着物」として、振袖との違いを説明していきます。

振袖の特徴（普通の着物との違い）

振袖は未婚女性の第一礼装の着物

着物には格式というものがあり、種類によって着るシーンを使い分けます。

振袖は数ある着物の中でも未婚女性の第一礼装、つまり一番格式の高い着物になります。

 

また、既婚女性になると第一礼装は留袖になるため、振袖を着ることができません。

つまり、振袖はまだ結婚していない若い女性のみが晴れ着として着れる着物なのです。

 

袖の長さが長い

普通の着物の場合、袖丈は49cm～53cmといわれています。

それに対して、振袖は75cm～113cmほどになります。

 

着物は袖が長ければ長いほど格式が高くなるといわれています。

袖の長い振袖は、柄が入っている面積も広く、パッと見から格式が高い豪華な印象を与えることができます。

 

振袖には3種類ある

振袖には3種類あります。

• ・大振袖
• ・中振袖
• ・小振袖

上でも説明した通り、着物は袖の長さが長いほど格式が高いといわれていて、大振袖が一番袖が長く、格式が高い振袖になります。

この三つの特徴と使い分けを説明します。

大振袖は花嫁が着る

大振袖は袖の長さが113cmにも及ぶ袖の振袖で、本振袖とも呼ばれます。

大振袖を着ると、袖はくるぶしあたりまできます。

 

振袖の中でも最も格式が高く、結婚式の際に白無垢のお色直しとして着られることが多いです。

また、結婚式で大振袖を着る場合は、裾を引きずるように着付けすることから、「引き振袖」や「お引きずり」と呼ばれます。

 

中振袖は成人式の定番の振袖

 

中振袖の袖は100㎝前後です。

着ると袖はふくらはぎあたりまで届くことになります。

成人式に着られる振袖は一般的にはこの中振袖が着られていることがほとんどです。

 

小振袖は卒業式の袴に合わせる振袖

⇒　袴と着物の違いはこちらのコラムをご覧ください

 

成人式以外で振袖が着られる5つのタイミング

振袖を成人式のタイミングで買うか、レンタルをしようか迷っている方もいらっしゃるかと思います。

また、親から譲り受けた振袖を成人式以外でも着たい！という方も多いのではないでしょうか？

 

実は成人式以外でも振袖を着る機会が意外とあります。

 

(1)結婚式にお呼ばれされた時

未婚女性の礼装として、振袖は結婚式にゲストとして参加する際に着用できます。

 

注意点としては、振袖を結婚式で着る場合、色柄が派手すぎないようにすることが大切です。

結婚式の主役は新郎新婦なので、目立ちすぎてしまっては失礼にあたります。

 

ただし、新郎新婦の妹など、近しい家族の結婚式の場合であれば、マナー違反にはなりません。

もし、ご姉妹の結婚式があるのであれば、是非振袖を着ましょう。

花嫁姿と並んで写真を撮ると、どちらも華やかで思い出に残りますよ。

 

⇒　結婚式での着物のマナーについてのコラムはこちら

 

(2)袴を合わせて卒業式で着る

袖が短めの小振袖はもちろん、中振袖も袴に合わせて卒業式で着ることができます。

 

若々しく、元気な印象の小振袖に対して、中振袖はより豪華でどっしりとした印象があります。

ただし、背が低ければ、このスタイルはバランスがとりづらくなることもあります。

是非、袴の丈やブーツなどの小物で調整してバランスを取ってくださいね。

 

(3)お正月の初詣で着る

パーティにお呼ばれされなくても、お正月の初詣であれば、振袖を着る絶好のチャンスです。

友達や彼氏なども和装で合わせて行けば、歩幅も合いますし、一生忘れられない思い出になること間違いありません。

普段より豪華なお正月にするのであれば振袖を着るのがおすすめです。

 

(4)格式高いパーティーで着る

もし、祝賀会・式典・記念パーティなど、格式の高いパーティーに参加するタイミングがあれば振袖を着用してみてください。

特に、海外の方が参加するようなパーティであれば、振袖姿はドレスよりも華やかに見えて喜ばれること間違いないです。

 

(5)袖を仕立て直して、訪問着として着る（既婚者でも着れる）

結婚をしてしまい、せっかくの振袖を着る機会がなくなってしまったという方も、仕立て直しをすれば訪問着として着ることができます。

ピンクや水色などの落ち着いた色の振袖であれば、訪問着としても着やすいですよ。

 

ただし、切ってしまえば元には戻らないので、仕立て屋さんやご家族にしっかり相談して考えた上で仕立て直しに出しましょう。

 

まとめ

いかがでしょうか？

振袖は未婚の女性だけが着られる貴重な着物です。

是非、着られるタイミングにどんどん着て、華やかな振袖姿を楽しんでくださいね。

 

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