背が低いと着物がカッコ良く着こなせないと思っていませんか?
実は、もともと着物を普段着として着られていた時代の日本人女性は、平均身長が150cmほどで、身長が150cm以下の女性が人口のほとんどを占めていました。そのため、低身長さんに着物が似合わないなんてことは絶対ないんです。
しかし、最近は高身長さんのためにデザインされた着物が多いというのも事実ではあります。
この記事では、身長が低い女子が、成人式の振袖や夏に着る浴衣・観光地で着られる着物をバッチリ着こなすための着物の選び方とコーディネートのコツをお伝えします。
目次
まずは身長が低い方が着物を選ぶ際に大切な3つのポイントはこちらです。
では、具体的にはどのような柄や色を選べばよいのでしょうか?
次の項からひとつずつ解説していきますので、見ていきましょう。
身長が低い方は、小さめの柄の着物を選ぶのがおすすめです。
上の写真のような小花柄など、繊細で細かい柄を選ぶとよいでしょう。
小さめの柄の着物は可憐な雰囲気を引き立ててくれ、体型とのバランスもとりやすくなります。
逆に、低身長さんが大きめの柄の着物を着ると、柄が目立ちすぎてしまい、着物の柄に着られているような感じが出てしまいます。
小さい柄の着物が背の低い人に似合うとはいえ、大きい柄で好みの着物があったり、「大きい柄の着物が着たい!」という人もいるかもしれません。
大きい柄は、豪華で華やかなイメージがありますね。また、レトロなデザインの着物は大きい柄があしらわれてることが多いです。
低身長さんが大きい柄を選ぶ場合は、柄と柄の間に隙間があるようなデザインを選ぶのがおすすめです。
1つ目の写真のように柄が詰まっているものは、顔や全体の着姿よりも着物の柄が目立ってしまい、せっかくの着物にご自身が着られてしまっているように見えがちです。
一方、2つ目の写真のように、柄が大きくても隙間がある着物であれば、大き目の柄でも詰まって見えず、すっきりとした印象で着こなすことができます。
なので、大きい柄を選ぶときは隙間を意識してみるとよいでしょう。
低身長さんは、できるだけ縦のラインを強調させるストライプや縦に長い斜めの柄がおすすめです。
特にストライプ柄は縦のラインがよく強調されるので、低身長さんにおすすめです。
上の写真でも、小花柄が斜めに入っているため、縦のラインが強調されています。
縦のラインが強調されると、縦長効果で身長を高く見せてくれる効果があります。
こちらの写真でも見てわかるように、右のピンクのお花柄の着物より、左のストライプの着物の方が縦が強調されていて、こころなしかほっそりと見え、スタイルもよく見えるように感じます。
そのため、柄で悩んだときは、できるだけ縦を強調させるような着物を選びましょう。
低身長さんは、どちらかというと淡い色合いの着物を選ぶのがおすすめです。
膨張色でもある淡く薄い色は、華奢で小柄な低身長の体を大人っぽく大きく見せてくれます。
ただ、淡い色の着物を選んだ場合は、子供っぽくならないように帯に濃いめの色を選びましょう。
帯は着物を着た時に体の中心にくるポイント部分ですので、帯で濃い色を選ぶと着姿もぐっと引き締まります。
とはいえ、着物を選ぶ時に一番大事なのは自分がその着物をきて「ワクワクできること」です。
身長にとらわれすぎず、自分の好きな色の着物を選ぶのが一番です。
着物を選ぶときは、着物本体だけではなく「帯」や首元にチラッと見える「半衿」など、その他の小物も選びます。
ここでは、背が低い女子に似合う着物小物の選び方とコーディネート方法を紹介します。
低身長さんにおすすめのアイテムのひとつがハイヒール草履です。
履くだけで身長アップし、スタイル美人になれる便利なアイテムです。
ハイヒール草履とは、その名の通り、ハイヒールのようなカーブを描いたかかとのなっている草履のこと指します。
安価なものであれば、楽天などで10,000円ほどで購入できます。
一般的な草履は、かかとの高さがおおよそ5cmほどのものがほとんどです。
ハイヒール草履の場合はかかと部分が7〜9cmあるものが多く、身長を底上げしてくれるため、着姿がすらっとし、スタイルが良く見えます。
着物でお出かけする際には着物をただ着るだけではなく、カバンを持ったり、防寒具にファーを羽織ってお出かけすることになるでしょう。
身長の低い女子は、着物以外の小物は見た目のサイズが大きすぎないものを選ぶのがおすすめ。
大きなカバンや大きいファーを低身長さんの着物コーデに合わせてしまうと、見た目がアンバランスになってしまいます。
小さめのカバンを持つとお上品な雰囲気になりますよ。
半襟や帯揚げは、着物の柄に使われている色から1色抜き取って選ぶと、それだけで統一感が出てお洒落に見えます。
お洒落に見えるだけでなく、小物でたくさん色を使うよりもすっきりとした印象になり大人っぽいまとまりが出るため低身長さんにもおすすめです。
ポイントは、着物に沢山使われている色よりは、さりげなく使われている色を使うと、小物が全体の差し色になって全体が引き締まって見えるのでおすすめです。
着物と小物を選んだら、最後に着付けに入ります。
着付け方法でも、背が低いことをカバーする方法があるのでご紹介します。
(着付け屋さんや着物の状況などによって、断られる場合もあります)
ポイントは、3つです。
それでは、次の項からひとつずつ詳しく見ていきましょう。
帯を結んでもらう際に、みぞおちあたりに帯の上線がくるくらいが目安に結んでもらうと、すらっとした雰囲気になり、足長効果も見込めます。
ただ、胸高すぎると幼く見えすぎたりすることもあるので、着付けのプロに相談しながら、ご自身の体型にあった帯の位置を決めるとよいでしょう。
同じく、帯締めの位置も若干高めでお願いしましょう。
帯締めの位置は高すぎるとバランスがおかしくなってしまい、見た目もよくないので、あげすぎに注意です。
目安としては帯の中央から2~3cm程度高いくらいがよいでしょう。
帯締めとは、帯を着付けたあと帯の中央に最後に締める紐のことです。
上の写真で見ると、帯の真ん中に結んである青い紐のことを指します。
最近は帯締めにもいろんなデザインがあり、着物のコーディネイトにも重要なアクセントになっています。
最後に、背が低い女子が着物を着るときは、ヘアセットで高さをだす方法もおすすめです。
高めの位置でお団子にしたり、大きめの髪飾りを上の方につけたり、縦にボリュームを出すようなヘアスタイルにしてみるとよいでしょう。
お団子の結び目は高ければ高いほど活発な少女のような雰囲気になり、結び目が低くなると大人っぽい雰囲気にりますので、自分に一番似合う高さを探してみましょう。
いかがでしたでしょうか?
低身長さんでも着物の選び方やコーディネートの知識をきちんとおさえれば着物も似合っておしゃれに着こなすことができます。
いろんなポイントを解説しましたが、一番大事なのは「自分が着たいと思った着物を選ぶ」ことです。
似合う、似合わないを気にしすぎて、気分が上がらない着物を選ぶよりも、ご自身が好きな着物を着た方が、きっと楽しい思い出になるはずです。
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