5歳の男の子の七五三といえば、着物・袴・羽織の3点セットが基本的なスタイル。
着物の柄は、兜(かぶと)や鷹、軍配など勇ましさを象徴するものや、打ち出の小槌や宝尽くしなど縁起の良いものが主流です。
懐剣(かいけん)やお守り、白扇などの小物で装飾するのも、5歳の七五三の特徴です。
七五三では、大人っぽくて凛々しい子どもの姿が見られるでしょう。
スムーズに七五三を迎えるために、七五三当日の流れを確認しておきましょう。
七五三当日は、一般的に撮影、神社への参拝、食事会をします。しかし、これをしなければいけないという決まりはないので、家庭の都合によって当日のスケジュールを決めましょう。5歳の男の子は撮影だけで疲れてしまうことがあるので、撮影は別日に実施する家庭も多いです。
神社への参拝は、参拝だけしに行く場合や、ご祈祷を受ける場合もあります。七五三のご祈祷は、子どもの成長を感謝し、今後も健康に成長していく祈りを捧げるために実施します。
ご祈祷を受ける場合は、事前に予約が必要な場合があるので、早めに予約を済ませておくと安心です。また、神社に納める初穂料というお金を用意する必要があります。
ご祈祷の金額の相場は、5,000~1万円程度です。神社によって決められていることがあるので、気になる人は問合せてみると良いかもしれません。
京都で七五三をお祝いする家庭は、京都の着物レンタルの選び方について解説した次の記事も参考にしてください。
→ 【京都版】七五三でつかう着物レンタルの選び方|新しい着物レンタルの活用法
5歳の男の子の七五三は、着物と袴、羽織を着て、撮影や神社への参拝をするのが一般的です。七五三を迎える前に、押さえておきたい基礎知識を確認しておきましょう。
5歳の七五三は、「袴着(はかまぎ)の儀式」がルーツといわれています。平安時代に、公家の子どもが初めて袴をつける袴着(はかまぎ)の儀式が実施されていました。当時は男女の区別なく、5~7歳の頃にお祝いしていたようです。
江戸時代には武家や庶民にも広まっていき、5歳の男の子だけお祝いするようになりました。
男の子の七五三は、5歳だけお祝いするのが伝統です。しかし、一度しかお祝いしないことに対し寂しく感じる人もいるのではないでしょうか。
現在では、5歳だけでなく、3歳と7歳にも男の子の七五三を祝う家庭も多くなってきています。また、5歳の女の子が七五三を祝うこともあります。兄弟や姉妹の七五三が来るタイミングで一緒にお祝いすれば、その分思い出が残るため、それぞれの家庭の都合が良いタイミングでお祝いすると良いでしょう。
地域の習わしで男の子の七五三をお祝いする年齢が決まっていることもあるので、お住まいの地域の風習を確認しておくことも大切です。
5歳の男の子の七五三をいつ祝うかについても確認しておきましょう。
七五三を祝うのは、数え年でも満年齢でもどちらでも良いとされています。最近では、満年齢でお祝いする家庭が多い傾向があります。地域の慣習で決められている場合は、それに従うのが良いでしょう。
正式な七五三の日付は、毎年11月15日です。多くの家庭は9~12月の都合の良い日にお祝いすることが多いです。
4~8月など時期をずらして七五三をお祝いする方法もあります。この時期は着物のレンタルや写真撮影の予約が混雑しにくいため、ゆとりを持ってお祝いできますが、神社がご祈祷を受付けていない場合があります。時期外れにお祝いする場合は、事前に確認しておきましょう。
七五三の基礎知識を確認したら、5歳の七五三に着せる衣装の用意方法や費用の目安についても押さえておきましょう。
衣装を購入すると、思い出として形に残るのがメリットです。兄弟や親戚で着まわせるのもうれしいポイント。弟や親戚に男の子がいる場合は、購入を検討しても良いかもしれません。
また、子どもの日やお正月にも衣装を着てお祝いできるので、七五三以外の機会にも楽しめるでしょう。
一方、衣装を着られる期間が限られる点がデメリットです。5歳の子どもは成長の真っ盛りなので、せっかく購入してもすぐに着られなくなることも。
また、衣装を購入するとメンテナンスに手間がかかります。着物を着たあとは風通しの良い日陰で干す必要があります。シワにならないようにたたむのも一苦労。湿気がたまらない桐タンスなどの保管場所も必要です。
何より、購入する場合はコストがかかります。5歳の七五三に着る衣装の相場は、フルセットで2万円前後が目安です。中古品を利用したり、購入したものを売ると低コストで済ませられるかもしれません。
衣装をレンタルするメリットは、コストを抑えられることです。費用の目安は、1~2万円程度です。弊社「咲く都」の場合、5歳の七五三だと8,800円(税込)と15,800円(税込)のプランがあります。着付けが必要な場合は、別途5,500円(税込)がかかります。
また、レンタルだと衣装のメンテナンスの手間がかかりません。また、フルセットでレンタルできるので、自分で必要なものを用意する手間がかからないのもメリット。最小限の手間で着物を用意できます。
しかし、レンタルだと形に残らないのが寂しく感じる人もいるかもしれません。写真撮影をすれば一生の思い出に残るので、衣装を着た際は写真撮影をするのがおすすめです。
衣装をレンタルする場合、早めに予約しておきましょう。人気の衣装はすぐに予約が埋まってしまう可能性が高いので、遅くても8月には予約しておきたいところです。
着物レンタルを活用する場合、店舗でレンタルするほか、着物を宅配してくれるレンタルサービスもあります。
5歳の七五三の衣装をご自身で用意する場合、着物や袴、羽織だけでなく懐剣(かいけん)やお守りなど、たくさんのものが必要です。七五三当日にあると便利なものと併せて、必要なものを解説します。
5歳の七五三に必要なものは、次のとおりです。
ここでは詳細解説を割愛しますが、全てを自前で揃えるのも良いですし、七五三の着物レンタル店なら一式用意してくれるので便利です。
5歳の七五三にあると便利なものは、次のとおりです。
神社に参拝するときなどの移動時に、草履が歩きにくいときは靴と靴下を用意しておくと便利です。靴擦れをしてしまう可能性があるので、絆創膏も忘れずに持参しましょう。
また、食事をする場合、衣装を汚してしまう可能性があるので、エプロンを着用したり、タオルをクリップで留めたりして衣装を汚れないようにする必要があります。
また、手を洗ったりトイレに行ったりするときに、洗濯ばさみやクリップで袖を留めておくと安心です。
5歳の男の子は、疲れたりお腹が空いたりすると機嫌が悪くなってしまいスムーズにお祝いできない場合があるので、おもちゃやお菓子を用意しておくと良いでしょう。
最後に、5歳の七五三の衣装コーディネート例を紹介します。衣装を選ぶ際の参考にしてください。
グレーの着物と袴に、同系色の柄の入った羽織を合わせて、おしゃれで個性的なコーディネートに仕上がりました。
あどけない5歳の男の子を、洗練された印象にしてくれます。
グレーの着物に白い袴と紺色の羽織を合わせました。紺色の羽織がコーディネートを引き締め、上品な印象に。
5歳の男の子にこの衣装を着せれば、一気に落ち着いた雰囲気になるでしょう。
グレーの着物と羽織に、白の袴を合わせ、全体的に同じトーンでまとめました。同じ系統の色味を組み合わせることで、落ち着きのある印象に。
5歳の七五三では少し大人っぽい衣装を着せ、普段とは違う雰囲気を楽しみましょう。
ストライプの袴にイラストが描かれた羽織を合わせました。ダイナミックな柄が描かれている羽織は、5歳の男の子らしさを引き立ててくれるでしょう。
以上、5歳の七五三の衣装コーディネート例を紹介しました。
男の子の七五三は、5歳にお祝いするのが伝統的なスタイルです。しかし、最近では3歳と7歳にもお祝いする家庭も多くなってきています。兄弟の七五三とタイミングを合わせて、一緒にお祝いするのも良いかもしれません。
5歳の七五三は、着物と袴、羽織を着て、大人っぽい姿で迎えましょう。あどけない子どもが衣装を着れば、たくましく感じられるかもしれません。
京都のレンタル着物店「咲く都」では、5歳の男の子が七五三に着る衣装を多数ご用意しています。衣装に必要な小物もまとめてレンタルできるので、手間をかけずに七五三の用意をすることができます。
たくさんの衣装のなかからお好きな一着をお選びいただけるので、ぜひご利用ください。