七五三は、子どもが3歳、5歳、7歳の節目にお祝いする行事です。七五三を迎えるにあたり、数え年と満年齢のどっちで祝えば良いのか、また早生まれの場合はどうすれば良いのか気になる人もいるでしょう。また子どもの性別によってもお祝いする年齢が異なるため、注意が必要です。
この記事では、次の内容を解説します。
七五三を祝う時期や、子どもに着せる衣装についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
七五三は数え年と満年齢のどちらに祝うのがベストかを解説します。また、早生まれの場合はどうすれば良いかも確認していきましょう。
七五三は、数え年でお祝いするのが日本の伝統です。しかし、現在は数え年と満年齢のどちらで七五三をお祝いしても良いとされています。
兄弟姉妹で七五三をお祝いするタイミングを合わせたり、家族の予定に合わせたりなど、柔軟に対応しましょう。
しかし、着物をレンタルする場合、着物レンタル店によっては満年齢の子どもの体型に合ったサイズの着物が用意されていることもあるようです。着物のサイズに関しては、店舗に確認するのが良いでしょう。
また、地域の風習によっても数え年と満年齢のどちらで祝うか決められていることがあります。お住まいの地域の風習を確認しておきましょう。
では、早生まれの場合はいつ七五三を祝えば良いのでしょうか。早生まれは、1月1日~4月1日に生まれた場合をいいます。早生まれの子どもは、学校教育法により、一つ上の学年に組み込まれます。
早生まれの子どもが七五三を祝う年齢は、数え年でも満年齢でもどちらでも良いです。
しかし、早生まれの子どもが満年齢でお祝いすると、同級生が七五三をお祝いする次年度の11月にお祝いすることになります。同級生と一緒にお祝いしたいしたい場合は、数え年にお祝いするのが良いでしょう。
また、3歳の七五三に数え年でお祝いすると、まだ幼いのでトイレの心配があったり、ぐずってしまったりする可能性があります。
3歳の七五三は満年齢、5歳と7歳の七五三は数え年にお祝いするといった具合に、七五三を祝う時期はそのときの状況に応じて柔軟に対応すると良いかもしれません。
2023~2025年の七五三年齢早見表を用意しました。いつ七五三を祝うのかを決める際の参考にしてください。
2023年(令和5年)の七五三 |
2024年(令和6年)の七五三 |
2025年(令和7年)の七五三 |
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3歳の女の子(数え年) |
2021年(令和3年)生まれ |
2022年(令和4年)生まれ |
2023年(令和5年)生まれ |
3歳の女の子(満年齢) |
2020年(令和2年)生まれ |
2021年(令和3年)生まれ |
2022年(令和4年)生まれ |
5歳の男の子(数え年) |
2019年(令和元年)生まれ |
2020年(令和2年)生まれ |
2021年(令和3年)生まれ |
5歳の男の子(満年齢) |
2018年(平成30年)生まれ |
2019年(令和元年)生まれ |
2020年(令和2年)生まれ |
7歳の女の子(数え年) |
2017年(平成29年)生まれ |
2018年(平成30年)生まれ |
2019年(令和元年)生まれ |
7歳の女の子(満年齢) |
2016年(平成28年)生まれ |
2017年(平成29年)生まれ |
2018年(平成30年)生まれ |
七五三をお祝いする年齢だけでなく、お祝いする時期はいつがベストなのかに関しても気になりますよね。
七五三の正式な日程は、11月15日です。この時期の土日は神社が込み合う可能性が高いでしょう。
そのため、平日に七五三をお祝いしたり、時期をずらしたりするのが良いかもしれません。9月、10月、12月に七五三のお祝いをする家庭も多いようです。家族の都合に応じて柔軟に決めましょう。
また、大安などの縁起の良い日に七五三のお祝いをしたほうが良いのではないかと気になる人もいるかもしれません。
日本に古くから伝わる暦の一つに、六曜があります。六曜は、陰陽道や干支の思想から、その日の吉兆や運勢を判断する次の6つからなります。
六曜 |
意味 |
先勝(せんしょう・さきかちなど) |
なるべく先回りして行動すると良い日とされる。午前中が吉、午後が凶の時間帯。 |
友引(ともびき) |
友人を引き込むという意味。結婚式の日としてふさわしく、葬式はふさわしくない日とされている。 |
先負(せんぶ・さきまけなど) |
何事も起こらないように平常を装うのが良いとされる。午前中が凶で午後が小吉の時間帯。 |
仏滅(ぶつめつ) |
物が滅する日。縁起が悪い日とされる。 |
大安(たいあん・だいあん) |
1日を通して縁起が良い日。六曜のなかで最も吉日とされている。 |
赤口(しゃっこう・せきぐちなど) |
すべてが消滅する日とされる、縁起が悪い日。しかし、正午の時間帯のみ吉となる。 |
七五三をお祝いする日と六曜には明確な関連性はないため、必ずしも六曜を意識する必要はありません。家族の予定を優先に考えつつ、日程が選べるなら大安などの縁起が良い日を選ぶと良いでしょう。
七五三を祝う時期を無計画に選ぶと、不都合が生じることがあります。続いては、七五三を祝う時期に関する注意点を紹介します。
七五三シーズンの11月を避け、夏にお祝いすることもあるでしょう。夏に七五三を祝う場合は、熱中症に注意が必要です。
暑い時期に七五三を祝う場合は、神社への参拝やご祈祷を短時間にする、午前中の気温が上がり切らないうちに参拝やご祈祷を済ますなどの工夫が必要でしょう。
また、写真撮影の際は着物を着て、参拝やご祈祷を受ける際は半袖半ズボンまたはスカートなど、涼しい洋装にするといった用意も必要かもしれません。日傘をさす、冷たい飲み物を持参するなどの熱中症対策も大切です。
七五三はせっかくの晴れ姿になる機会。万全の状態で写真を撮りたいですよね。7歳の七五三は歯の生え変わる時期と重なるため、注意が必要です。
一般的に、6歳頃に下の前歯が抜け、7歳過ぎには上の前歯が抜けます。写真撮影の際に歯が生えている状態で撮影したい場合、6歳の歯が抜ける前または、7歳の歯が生えそろった頃にお祝いすると良いかもしれません。
七五三で着る着物は、お気に入りの一着を選びたいですよね。
着物をレンタルする場合、10~11月には着物レンタル店の予約が殺到して人気の柄はすでに予約が埋まってしまう可能性が高いでしょう。そのため、着物レンタル店の予約が開始されたら、すぐに予約を入れておきましょう。遅くても9月には予約をしておきたいところです。
七五三は、3歳の女の子、5歳の男の子、7歳の女の子がお祝いするのが一般的です。最後に、それぞれの年齢の着物コーデを紹介します。着物を選ぶ際の参考にしてください。
3歳の七五三は女の子が着物を着てお祝いするのが一般的です。3歳の七五三の着物コーデを紹介します。
花柄模様の赤い着物に、白い被布(ひふ)という羽織物を合わせた可愛らしいコーデです。3歳の女の子の可愛らしさを存分に引き立ててくれるでしょう。
3歳の七五三の着物を用意する方法や着物コーデをもっと参考にしたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ 【3歳の七五三】着物の用意はどうする?費用の目安はどれくらい?
5歳の七五三は男の子が着物を着てお祝いするのが一般的です。5歳の七五三の着物コーデを紹介します。
グレーの着物に濃いグレーの羽織と袴を合わせました。同系色にまとめたコーデは、5歳の男の子に落ち着いた印象を与えてくれるでしょう。
5歳の七五三の衣装を用意する方法や、着物コーデを参考にしたい人は、次の記事を参考にしてください。
→ 【5歳の男の子の七五三】当日の流れや準備、着物コーデを紹介
7歳の七五三は女の子が着物を着てお祝いするのが一般的です。7歳の七五三の着物コーデを紹介します。
白い着物に花柄が描かれている古典柄の着物に、落ち着いた色味の帯を組み合わせました。
普段は元気であどけない女の子でも、この着物を着ればグッと大人っぽい雰囲気になれるかもしれません。
7歳の七五三の着物を用意する方法や、おしゃれな着物コーデを参考にしたい人は、次の記事が参考になるでしょう。
七五三は、数え年と満年齢のどちらでお祝いしてもかまいません。また、11月15日が正式な七五三の日とされていますが、時期に関しても家族の都合に合わせて柔軟に決められます。
しかし、夏の暑い時期は熱中症対策に気をつけたり、歯の生え変わりの時期に撮影するのを避けたりと、時期によっては工夫が必要かもしれません。
また、着物をレンタルする場合は、着物レンタル店に早めに予約しておけばお気に入りの一着を選べるでしょう。
京都の着物レンタル店「咲く都」では、七五三の着物レンタルサービスを実施しています。可愛らしい着物をたくさん用意していますので、七五三の際はぜひご利用ください。
また、ママが七五三で着る訪問着のレンタルも実施しているので、訪問着の着用を検討している人もご利用いただけます。