京都で着物レンタルをする人が増えていますが、その中でも今、レトロな着物がひそかに流行っているのをご存知ですか?
京都の有名な観光地に行けば、着物姿の観光客はたくさんいますが、ちょっと個性的でかわいいレトロ着物を着れば人と違いを見せることができます。
是非、レトロな着物の特徴や着こなしを知って、ワンランク上のおしゃれな着物を楽しんでくださいね。
目次
レトロ着物の定番柄はちょっと個性的な花柄です。
花柄と一言で言っても大き目でカラフルポップなものや、パステル調のふんわりとした着物もあります。
普通の花柄は白の縁取りににじむような色付けがされていることが多いですが、レトロ着物のばあい写真のように北欧っぽいくっきりとしたべた塗りの花柄や、絵具で描いてかすれたような風合いの花柄などの違いがあります。
もう一つのレトロ着物の定番柄はチェックやストライプといった直線的なパターンを用いた着物です。
こういった柄は生地単体で見ると少し洋風な印象もありますが、それをあえて着物で着こなすことでおしゃれで大正っぽいレトロな着こなしができます。
また、直線的なパターンは同じく直線的なパターン柄や丸、三角といった幾何学模様とも相性がいいので、帯や半襟が選びやすいのも特徴です。
派手で大胆な色使いのレトロ着物の例です。
なぜレトロ着物が派手なことが多いのかというと、大正時代に海外から新しく染料が輸入されるようになり、鮮やかで派手な色の着物が流行ったからです。
他の着物だと、華やかな雰囲気があるピンクや元気な黄色を使った着物が人気ですが、個性的で大胆なブルーやパキッとした黄緑などがあります。
さらに、着物のベースの色と柄の色に真逆の色が使われているのがレトロ着物の特徴です。
上の写真だと、ビビッドなブルーをベースに、濃い目のピンクを使ったデザインになっています。
こちらは蛍光にも近い黄緑の着物です。
柄にピンク、赤、オレンジといった黄緑とは真逆に近い色合いの花柄が描かれていて、派手でレトロな印象があります。
一方、渋色ベースのレトロ着物も人気です。
ただ単に渋い、地味なコーディネートにするのではなく、渋めの色ベースに派手目の柄がある着物だったり、渋めの着物に派手目の帯や半襟を合わせたりするとレトロコーデになります。
写真の着物も渋めの色がベースですが、複数の色柄でチェックっぽく組み合わさることによって地味なだけではない、レトロな風合いを醸し出しています。
レトロな着物に挑戦するのであれば、秋冬がおすすめです。
春は花見に似合う優しい色合いのパステルカラーの着物が、夏は明るくカラフルポップで元気な印象の着物が人気ですが、秋冬は個性的なレトロが人気です。
というのも、秋冬は町行く人たちの服装はどうしても地味目になりがちですよね。
ベージュやネイビー、バーガンディー、グレー、ブラックといった落ち着きのあるベーシックな色合いを着ている人がほとんどです。
派手なコートはインナーと合わせにくいので皆さん遊び心がなかなか出しにくいのが秋冬なのではないでしょうか。
だからこそ、秋冬に着物をレンタルするなら、遊び心のあるレトロ着物がおすすめです。
是非、挑戦してみてはいかがでしょうか?
実際のレトロな着物のコーディネート例をご紹介します。
白黒赤の3色と幾何学模様でまとめた、かっこいい大人の女性っぽくなれるコーディネートです。
レトロ着物といえばストライプ柄は定番です。
その中でも写真のような手描きっぽい直線ではないストライプ柄は個性的でおしゃれ上級者の雰囲気になります。
さらに、寒い京都の冬に大活躍する黒のボリューミーなファーが大人っぽさをさらに醸し出しています。
京都のレンタル着物で子供っぽく見られたくない!という方にはおすすめのコーディネートです。
こちらは白黒のギンガムチェック着物に紅色のエキゾチックな柄の帯を合わせたコーディネートです。
ギンガムチェックは洋風の印象がありますが、着物の柄に使われることで、シンプルだけどちょっと個性的でレトロな雰囲気になります。
また、白黒ベースのチェック柄なので、どんな色の帯も合わせやすく、帯でより個性的にすることができます。
着物は渋色のディープネイビーにビビッドなピンクの花柄が映えています。
そこに、ネイビーと黄色を使った幾何学模様の帯を合わせています。
こちらの幾何学模様の帯は人気で、花柄やペイズリー柄といった派手な柄物の着物に合わせると落ち着きがありながらもレトロにまとまります。
さらに着物にも使われている赤の帯どめを使うことで、おしゃれさが増していますね。
こちらは、ペルシャ絨毯のような上品な色合いと花柄で着物と帯を合わせたコーディネート。
着物と帯の柄が似ている上に、ベースの色と柄色を逆転させた色合いになっているので、とってもまとまったコーディネートになっています。
白色の帯を合わせることで暗くなりすぎず、上品さが増していますよね。
普通の着物だと、着物の色に近い色や、着物の柄に使われている色を使った帯が着物に合うといわれています。
ですが、レトロ着物の場合、思い切って違う色を選んでみることで、個性的でかわいくレトロ着物を着こなすことができます。
大胆なコーディネートをして失敗するのが怖い!と思う方は、敢えて着物自体をたくさんの色が使われた派手な着物を選び、柄に使われている色の帯を付けると失敗しにくいのでおすすめです。
上の写真のお客様の着物は濃いピンクのチェック柄と派手めな色柄になっており、それに青がベースの帯を合わせています。
大胆にも見えますが、帯に着物と同じ濃いピンクが使われているからまとまりがあるコーディネートに仕上がっています。
派手な着物を選んだ際は是非、その着物の色がちょっとだけ使われている帯を探してみてくださいね。
もう一つは半襟を使ったコーディネートです。
胸元からちらっと見える半襟が普通の白色ではなく、柄物であるだけでかなりレトロな風合いになります。
こちらはピンク、黄色、水色のストライプのレトロな着物に、水色の帯、黄色の半襟、黄色の帯どめを使っています。
着物で使われている3色をバランスよく使っており、レトロ着物をきれいに合わせているコーディネートです。
着物に、帯に、半襟…とバランスが難しいという方は、まずは着物や帯の色に使われている色を使った半襟を合わせてみてはいかがでしょうか?
こちらの写真の右側のお客様のコーディネートだと、ピンクのワンポイントがある白黒着物にピンクの帯を合わせ、黒とピンクの間ともいえる紫の格子柄の半襟を使っています。
すっきりまとまっていますが、さらにカバンを花柄にすることで、華やかさもプラスされていて、レトロかわいいコーディネートになっています。
着物にブーツや帽子といったアイテムを合わせるとさらにレトロかわいく着物を着こなせちゃいます。
実際に大正時代には、着物を普段着として着用していたところに洋服文化が入ってきて、和洋が交じりあったコーディネートは流行りました。
帽子はベレー帽、キャスケット、ファー帽子、ニット帽といった秋冬に使える帽子だととっても合わせやすいです。
ブーツや帽子は普段使っているものを着物レンタル屋さん持参して、一言いただければ、それに合わせた着付けをさせていただきます。
たとえば、ブーツをご持参の場合、ブーツを見せるためにも写真のように着物の丈を短めに折って着付けします。
ヘアセットも帽子に合わせたものにしたいなど、ご希望があれば相談してみるとよいでしょう。
こういった小物を使った着物コーディネートは、京都を歩くレンタル着物を着た他の人たちと違いをばっちり見せられるのでおすすめです。
レトロ着物を借りるならお店選びは重要です。
たくさんお店がありますが、せっかくの想い出を良いものにするためにしっかりと選びましょう。
着物をレトロに着こなすには着物だけではなく、帯や半襟といった小物とのコーディネートが大切です。
とはいえ、着物に慣れていないとコーディネートを考えるのも難しいかもしれません。
2000円以下の激安レンタル店では流れ作業で着付けが行われるため、スタッフに着物コーディネートの相談にのってもらうは難しいです。
しっかり、スタッフが対応してくれるお店を選びましょう。
アンティーク着物は5000円ほどと、少し高めのレンタル料金になることが多いです。
アンティーク着物とは、昭和初期以前に作られた着物で特に状態がいいもののことを言います。
本物のアンティーク着物は非常に高級なため、一般的なレンタル店では扱っておらず、扱っていたとしても非常に高額となってしまいます。
本物のアンティークではないが、アンティークとうたって高い料金を取っているお店もあるので要注意です。
ただ、レトロなデザインで作られた現代の着物であれば、お値段は押さえることができます。
昔の良さと今のトレンドを合わせた良さがあるので、おすすめです。
咲く都ではレトロな着物が3500円でレンタルできます。
帯、半襟、ヘアアクセサリーもレトロかわいいものをたくさんご用意しています。
咲く都では、コーディネートに関するご相談もスタッフが親身に乗ります。
是非、京都でレトロな着物をレンタルするなら咲く都をご利用くださいね。