4月の京都は、羽織やストールが必要な冬が終わり、浴衣でないと暑くなってしまう季節が来る前で、着物単体を思う存分楽しめる季節です。
さらに、春の京都には桜はもちろん、その他にもたくさんの風物詩があり、インスタ映えする風景とともに着物が楽しめます。
この記事では、4月に京都で着物を着て楽しめるスポットをご紹介します。
4月は、花見を思い浮かぶ人も多いと思いますが、京都には美しい桜と歴史ある神社仏閣の組み合わせが楽しめる、桜の名所が多くあります。
ここでは、定番の桜の名所、少し穴場の名所、4月中旬でも桜が楽しめる名所をご紹介します。
蹴上インクラインの桜
京都の桜の名所で定番とされるのは以下のスポットです。
桜の名所といわれるだけあって、京都らしい風景とともに、美しく咲き乱れた桜を堪能できるスポットです。
ただ、京都の観光スポットは1年を通して人が多く、桜の季節になるとさらに多くの人であふれかえるので、ゆっくり座って桜を見るのはもちろん、マイペースに歩いて散歩するのも至難の業です。
そのため、着物で散歩するとなると、慣れない着物と草履で疲れやすいので、名所だけに行くのではなく、その他のスポットと組み合わせて花見をするのがおすすめです。
妙心寺の桜
きれいな桜は見たいけど、着物を着るし、できるだけ人混みを避けたいという方にはこちらのスポットがおすすめです。
妙心寺は嵐電の妙心寺駅という駅からすぐの場所にあり、周りには仁和寺や竜安寺などの美しい自然が織りなす寺が多くあるエリアに存在します。
観光地としてはマイナーに思うかもしれませんが、仏閣好きな人にはたまらないエリアです。
また、桜のトンネルや鴨川、祇園白川は桜がきれいですが、ここだけメインで花見をする人は少ないので、みんな通り過ぎるエリアです。
是非、このエリアを通って花見をしながら散歩見てはいかがでしょうか。
仁和寺の桜
花見といえば4月のイメージがありますが、実際には3月末から4月頭までが身頃の桜が多く、4月中旬には散ってしまっている場合が多くあります。
そんな中で、4月中旬でも桜が楽しめるエリアがこの3つです。
鞍馬寺と大原・三千院は京都市の中でも北部に位置しており、山の上にあるエリアのため、見ごろが遅くなります。
仁和寺に関しては、桜がソメイヨシノではなく、御室桜と呼ばれる品種のため京都の中で一番遅く咲くといわれています。
また、花見を4月中旬にすることで、世間的な花見シーズンは去りかけているため、人混みもピーク時より緩和されます。
着物で花見をするのであれば、あえてこの時期を狙ってみるのもアリかもしれませんね。
こちらは京都駅から、平野神社へ行き、仁和寺または妙心寺を経由して嵐山へいくコースです。
平野神社は敷地が狭いこともあり、花見のシーズンの夜は平日であっても混雑します。
そのため、できるだけ午前中に行くことをお勧めします。
4月中旬になってしまう場合は仁和寺、4月頭に行くなら妙心寺に行くのがよいでしょう。
仁和寺と妙心寺をどちらも行きたい場合、徒歩だと25分ほどかかってしまうのでタクシーを利用がおすすめです。
一方、嵐山は人が多くても見どころ自体が多く、広い範囲にあるので夕方以降に行ってもそこまで気になることはないでしょう。
夕暮れ時やライトアップされた嵐山もおすすめです。
嵐山のそのほかの見どころはこちらをご覧ください。
⇒ 嵐山を着物デートで超満喫!ハズレなしの厳選スポットとおすすめの回り方
こちらは、京都の繁華街である河原町付近から祇園エリアの桜の名所を巡るコースです。
南北に流れる鴨川は西側の川沿いには飲食店が並び、東側の川沿いに桜が咲いています。
桜の下を歩いて楽しむなら東側の桜の下、近くでテイクアウトのコーヒーなどを買って、座って桜を楽しむなら西側の川沿いがおすすめです。
着物のまま地べたに座ってしまうと汚れてしまうので、大き目のハンカチを持っておくと便利ですよ。
円山公園と高台寺はそれぞれ敷地が広く、歩いて回るだけでもかなり時間がかかります。
着物だと疲れてしまうかもしれないので、桜がきれいな一部だけを散歩するのもいいでしょう。
着物で祇園エリアへ行ったら是非、花見だけではなく観光スポットもめぐってくださいね。
インスタ映えで有名な八坂庚申堂や花見小路なども徒歩10分以内で行けます。
また、祇園エリアは飲食店も充実しているので、ゆっくり座って休憩もはさみましょう。
祇園エリアのランチのお店はこちらをご覧ください。
⇒ 京都で着物ランチは祇園がおすすめ | 予算別に10店舗を厳選
4月から5月頭まで松尾大社で行われる山吹まつりは、京都の春の風物詩です。
山吹まつりでは、松尾大社の境内や参道に植えられた約3,000株の山吹が花を咲かせます。
期間中は落語会・フリマ・ライトアップなどが行われています。
歴史好きやお酒好きな人におすすめしたいのが、伏見で一面に咲いている菜の花畑です。
伏見に流れる新高瀬川の川沿いに、江戸時代創業の松本酒造という酒造があります。
松本酒造は、木造とレンガ造りでできており、近代化産業遺産の認定を受けており、レトロな雰囲気でインスタ映えもばっちりなスポットです。
そのレトロな雰囲気には、着物だけではなく、大正モダンな袴を着てもとっても似合うでしょう。
4月上旬から下旬にかけてこの河原一面に菜の花が咲き、菜の花と酒造の組み合わせがとても美しく映えます。
伏見にはこのほかにも酒造がたくさんあるので、少しずつ試飲をしながら散歩したいという方におすすめです。
京おどり・都をどりとは4月上旬から下旬にかけて上演される舞妓による舞踊で、楽器の生演奏とともに芸舞妓が集団で踊りを披露します。
このおどりはどちらも、京都に春を呼ぶ風物詩とされています。
京都には花街が5つありますが、京都甲部という花街に所属する芸舞妓は「祇園甲部歌舞練場」で行われる都をどり、同様に宮川町の芸舞妓は「宮川町歌舞練場」で行われる京おどりに出演します。
「祇園甲部歌舞練場」「宮川町歌舞練場」はともに、祇園四条駅から徒歩圏内にあります。
初めて行くのであれば、会場と人数が多い「都をどり」がおすすめです。
都をどりは、より観光客向けに作られており、外国人観光客も多いので、若い人や可愛い着物を着て行きやすいからです。
また、舞妓の内容自体も初めての人でも親しみやすいようになっているので、肩の力を抜いて楽しんでくださいね。
いかがでしょうか?
4月の京都は着物でおでかけするのにピッタリです。
是非、4月にしか味わえない京都の風物詩とともに、着物での散策を楽しんでくださいね。
その他のデートプランはこちらをご覧ください。
⇒ 春の京都で着物デート!カップルで思わず撮りたくなるスポットとプランを紹介
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