近年、着物を着る機会が減ってきたこともあり、着物を着れる機会があれば、着ようと考える人が少なからずいます。
ただ、子供の入学式だと洋装が多い中で、着物で行っても大丈夫なのか不安になってしまいますよね。
結論から言うと、入学式に着物を着ていくのは、日本の伝統衣装として、また格式の高い衣装としては喜ばれることもあります。
しかし、「着物の種類」や「着ないほうが良い入学式」などもあります。
この記事では、入学式に参列する際の着物の選び方から、準備の仕方までご紹介します。
目次
入学式で着物を着る人は、洋装と比べると明らかに少ないです。
そのため、浮いてしまったり、変に目立ってしまう可能性があるので、下記3つは行っておくのが良いでしょう。
着物は地域によって着用率に差が出ます。
例えば、都心と地方だと、都心の方が着物の着用率は下がり、地方のほうが着用率は高いです。
ただ同じ地域でも学校によって着物の着用率に差があるため、子供が入学する学校の入学式で着物を着ていた人がどのくらいいるのか?確認するのをおすすめします。
同じ地域に住み、同じ幼稚園や保育所や小学校に通う共通の保護者がいるのであれば、どんな服装で入学式に行くのか聞いてみるのもおすすめです。
もし、あなたと同じように着物を考えているのであれば、意見交換もしやすく変に目立ってしまうことも避けられます。
冒頭でもお伝えしたように、入学式には入学式にふさわしい着物があります。
また、入学式の主役は子供なので、子供より目立たないなどの配慮や、格式をあわせたコーディネートをする必要があります。
着物には様々な種類があり、4種類の格式に分けることができます。
格式 (上から高さ順) |
種類 |
---|---|
正礼装 | 白無垢、色打掛 振袖、黒留袖 色留袖(五つ紋) |
準礼装 (略礼装) |
訪問着、色留袖 色無地 |
盛装 | 小紋、付け下げ小紋 |
平服 (カジュアル) |
紬、木綿、浴衣 |
※紋の数やコーディネートする帯によって格式は変化します。
この中で、入学式や卒業式などの式典に向いていてるのは「準礼装」です。
このように格式によって着物の種類が分けられています。
そして入学式や卒業式などの式典にふさわしいのが、「訪問着」・「付け下げ」・「色無地」の三種類の着物となります。
ちなみに、五つ紋等の着物に関しては、紋の数によって着物の格が変わるため、このような表現をしております。詳しくは下記の着物の紋についての記事もご確認ください。
帯は7種類あり、この帯にも格式があります。
入学式等に最適な帯は、名古屋帯(お太鼓)・袋帯・しゃれ袋帯です。
帯は、様々なデサイン、柄があり、着物に合わせて選ぶのが基本となります。
着物には多種多様な色・柄があり、選択肢が多いですよね。
ただ、原則として派手な色味や柄の着物よりも、季節に合わせて淡く落ち着いた上品な色味と季節を連想できる柄を選ぶのがふさわしいです。
入学式は春なので季節に合わせて、淡く上品な色を選ぶのがおすすめです。
とくに下記のような色味は季節を感じやすく入学式にも最適です。
はっきりとした色みよりも淡い色のほうが、上品で落ち着いた印象を出しやすく、悪目立ちをすることが少なくなります。
できれば柄も、花柄や桜など、季節を感じるものを選んでくださいね。
入学式の日に着物のレンタルをするのは大変ですが、どうしても着物を着たい人は、レンタル店で着物をレンタルしましょう。
それには理由がいくつかあります。
上記3つの理由から着物はお店でレンタルがおすすめです。
着物の着付けに慣れている方は、持っている着物だったり、宅配レンタルの着物でも十分に対応できると思います。
ただ、着付けをしたことがなかったり慣れていない人が自分で着ると、着崩れしやすかったり、キレイに着れないです。
だからこそ、お店でレンタルをして、着付けまでしっかりと行ってもらうのがおすすめです。
着物は着付けでかなり見た目が変わるので、自分でしっかりと着付けができるのであれば、宅配レンタルを利用するほうが朝はゆっくり過ごせるのでおすすめです。
また、宅配レンタルは画像でたくさんの着物の中から好みの着物を探すことができます。
ただその反面、実際に着物が届いた時に、画像で見た色味とちょっと違う、なんてこともありますので、気になる方は店舗レンタルをおすすめいたします。
この記事でお伝えした、入学式で着物を着ることについてをまとめると、このようになります。
入学式でどんな着物を着るのか、着物を着ても大丈夫なのか?どのように着物を準備するのかといったことも考慮して着物を楽しんでください。
着物は洋装と比べると遥かに少ないので目立つ反面、上品かつその場に適した着物を選べば、かえって華やかになります。
入学式という華やかな場所に華を添えるそんな素敵なきもの選びをしてくださいね。